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エジプト旅行記

コム・オンボ神殿を巡る旅:エジプト個人旅行記

naoya.sakaguchi0528@gmail.com

エジプトを個人で旅行し、アスワンからルクソールへ車で移動する道中、コム・オンボ神殿を訪れました。コム・オンボ神殿はユニークな構造を持ち、歴史的にも興味深い場所であり、「ジョジョの奇妙な冒険」第3部のゆかりの地としても知られています。さらに、神殿の隣にはワニの博物館もあり、見どころ満載のスポットです。本記事では、コム・オンボ神殿の歴史や構造、見どころについて詳しく紹介します。

コム・オンボ神殿の歴史と背景

コム・オンボ神殿は、プトレマイオス朝時代(紀元前3世紀頃)に建設された神殿で、エジプト南部のナイル川沿いに位置しています。この神殿は特に珍しい特徴を持っており、ハヤブサの姿をした天空神ホルスと、ワニの神セベクの2柱の神を祀る「双神殿」として知られています。このように、2つの神を対等に祀る神殿はエジプトでも非常に珍しく、コム・オンボはその代表例です。

当時、この地域にはナイル川のワニが多く生息し、人々はワニの神セベクを崇拝することで水の守護を願っていました。一方で、ホルスは王権と天空を象徴する神であり、古代エジプト人にとって非常に重要な存在でした。このように、コム・オンボ神殿は地域の信仰と政治の影響を色濃く反映した神殿なのです。

コム・オンボ神殿の構造

コム・オンボ神殿は、完全に左右対称の設計が特徴で、中央を境にしてホルス神とセベク神、それぞれのための礼拝空間が鏡のように分かれています。

  • 前庭(ファサード):神殿の入口には壮大な列柱が並び、訪れる人々を迎えます。
  • 列柱室:入り口を抜けると、高くそびえる柱が並ぶ空間があり、壁にはホルス神やセベク神を称えるレリーフが刻まれています。
  • 至聖所:神殿の最奥部には、それぞれの神を祀る聖なる空間が配置されています。
  • 側面の回廊:神殿の外周には壁画が刻まれており、医療や祭祀に関する貴重なレリーフを見ることができます。

コム・オンボ神殿の見どころ

1. 古代エジプトの医療に関するレリーフ

コム・オンボ神殿の壁には、古代エジプトの医療器具が描かれた下の写真のようなレリーフが残されています。これは、当時の医療技術を知る上で貴重な資料とされており、メスやピンセット、ハサミなどの器具の形がはっきりと確認できます。

2. 二神を祀る左右対称の構造

ホルス神(下の写真の左)とセベク神(下の写真の右)が対等に祀られるため、神殿内の各部屋も対称的な配置になっています。通常の神殿とは異なる独特のレイアウトをぜひじっくり観察してみてください。

3. ジョジョの奇妙な冒険 第3部のゆかりの地

コム・オンボ神殿は、日本の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場する地でもあります。作中では、エジプト編の重要な舞台の一つとして描かれ、ジョジョファンにとって聖地巡礼のスポットとなっています。実際に訪れると、作品の雰囲気を感じられるかもしれません。

ワニの博物館

コム・オンボ神殿のすぐ隣には、ワニの博物館(Crocodile Museum)があります。ここでは、古代エジプトでセベク神の神聖な動物とされたワニに関する展示が行われており、特にミイラ化されたワニが多数展示されている点が特徴です。

博物館の見どころ:

  • ミイラ化されたワニ(大小さまざまなワニのミイラが保存されている)
  • ワニの神セベクに関する神話や信仰の説明
  • ナイル川とワニの関係を示す歴史的資料

この博物館は比較的小規模ですが、非常に興味深い展示が揃っており、神殿と合わせて見学することでコム・オンボの歴史や文化をより深く理解できます。

まとめ

コム・オンボ神殿は、その独特な二神殿構造や医療レリーフ、ジョジョの聖地としての魅力など、エジプト旅行の中でも特に見ごたえのあるスポットです。隣接するワニの博物館も興味深く、エジプト神話や古代の信仰に触れることができます。

アスワンからルクソールへの移動の際、ぜひ立ち寄ってみてください!

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ぐっち
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私は大阪出身の39歳で、現在は海外赴任で中国(蘇州)に家族(妻/子供/猫)で住んでいます。
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