ハトシェプスト女王葬祭殿

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エジプト・ルクソールにある「ハトシェプスト女王葬祭殿」は、エジプトを旅行するならぜひ訪れたい歴史的な名所の一つです。私たちは実際にこの壮大な葬祭殿を訪れ、その美しさと歴史の奥深さに感動しました。この記事では、これからエジプト旅行を計画している方に向けて、ハトシェプスト女王葬祭殿の歴史や見どころ、壁画について詳しく紹介します。

ハトシェプスト女王葬祭殿の歴史

ハトシェプスト女王は古代エジプト第18王朝(紀元前15世紀)を代表する女性ファラオであり、その統治期間中に多くの建築事業を行いました。その中でも最も有名な建築物の一つが、この葬祭殿です。

この葬祭殿は、ルクソール西岸のデイル・エル・バハリに位置し、岩山を背景にした壮大な造りが特徴です。建設を指揮したのは当時の高官センエンムウトとされており、ハトシェプストの業績を称えるために建てられました。特に、ハトシェプストの遠征として有名なプント国(現在のソマリア・エリトリア周辺)への航海が壁画として残されています。

しかし、彼女の死後、継承者であるトトメス3世によって多くの記録が抹消され、像や壁画の一部が破壊されました。それでも、この葬祭殿は現在もその壮麗な姿を保っており、エジプトの建築技術の高さを感じさせる遺跡です。

ハトシェプスト女王葬祭殿の見どころ

ハトシェプスト女王葬祭殿の特徴は、段階的に構成されたテラス式のデザインです。3層の構造を持ち、それぞれに異なる装飾や意味があります。

  • 第一テラス: 入口部分で、スフィンクス像がかつて並んでいたとされています。
  • 第二テラス: 壁画が豊富で、特にプント国遠征の場面が有名。
  • 第三テラス: ハトシェプストの神格化を示す神殿エリア。

神殿の正面に立つと、その規模と対称的な美しさに圧倒されます。また、背景の岩山と建物が一体となるように設計されている点も見どころです。

ハトシェプスト女王葬祭殿の壁画

この葬祭殿には多くの美しい壁画が残されており、特に「プント国遠征」の壁画は必見です。ここには、遠征先の人々や特産品(乳香の木や珍しい動物)が描かれており、古代エジプトの外交や交易の様子を知る貴重な資料となっています。

また、ハトシェプストが神々と関わる場面も描かれ、彼女がアメン神の娘であることを示す神聖なシーンも見どころの一つです。

隣にあるトトメス3世神殿

ハトシェプスト女王葬祭殿のすぐ隣には、トトメス3世が建てた神殿の遺跡もあります。トトメス3世はハトシェプストの死後に王権を確立し、多くの軍事遠征を行ったファラオです。彼の神殿はハトシェプストの葬祭殿ほど保存状態は良くないものの、歴史的に重要な場所です。

ルクソールの観光ルート

私たちはルクソール西岸に宿泊し、効率的に観光できるように車を手配しました。以下のスケジュールで観光を行い、非常に充実した一日を過ごしました。

  • 午前(朝7:30頃ホテル出発)
    • 王家の谷を観光(ツタンカーメンの墓などを見学)
    • ハトシェプスト女王葬祭殿を訪問
    • 昼食(ローカルレストランでエジプト料理を堪能)
  • 午後
    • カルナック神殿を観光(壮大な列柱やオベリスクを見学)
    • ルクソール神殿を訪問(夕暮れ時の神殿の美しさが印象的)
    • 夕食(ホテルに戻ってエジプト料理を堪能)

このルートを採用すると、ルクソールの主要な観光スポットを一日で効率よく巡ることができます。特に西岸の遺跡は朝早めに訪れると混雑しておらず、快適に観光できるのでおすすめです。

まとめ

ハトシェプスト女王葬祭殿は、その壮麗な建築と歴史的背景、美しい壁画で訪れる価値のある遺跡です。ルクソール旅行を計画している方は、ぜひこの場所を訪れ、古代エジプトの偉大な女王の足跡を辿ってみてください。また、旅行の計画を立てる際に私達の観光ルートが参考になれば嬉しいです。

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ぐっち
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私の趣味は、旅行やランニング、グルメ等なのでこのブログではそのような情報などを皆様にお届けできればと考えています。
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