【トルコ旅行記】イスタンブールの「アヤソフィア」

こんにちは!今回は家族3人で訪れたトルコ・イスタンブールの旅の中でも、特に印象的だった「アヤソフィア(ハギア・ソフィア)」についてご紹介します。これからトルコ旅行を計画されている方にとって、参考になるような情報をまとめました。

◆ トルコの基本情報:アジアとヨーロッパをつなぐ国
トルコは中東とヨーロッパの架け橋ともいえる国で、首都はアンカラ。日本からの直行便もあり、観光地としても人気の国です。人口は約8,500万人(2025年時点)で、民族的にはトルコ人が多く、イスラム教を主とする文化を持っています。
トルコの歴史は非常に長く、古代ギリシャ、ローマ、ビザンティン、オスマン帝国と続く多彩な文明の交差点でもあります。特に1453年にオスマン帝国が東ローマ帝国の首都コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を征服したことは、世界史の大きな転換点でした。
◆ イスタンブールの基本情報:2つの大陸にまたがる歴史都市
イスタンブールはトルコ最大の都市で、人口は約1,600万人。アジア側とヨーロッパ側に分かれており、ボスポラス海峡を挟んでそれぞれの文化が融合しています。紀元前からの歴史を持ち、古代は「ビザンティウム」、その後「コンスタンティノープル」と呼ばれ、ローマ帝国・東ローマ帝国・オスマン帝国の首都として栄えてきました。
旧市街には、世界遺産にも登録されている歴史的建造物が点在しており、その中でも「アヤソフィア」は絶対に外せない観光スポットです。

◆ アヤソフィアとは?その場所と行き方
アヤソフィアはイスタンブール旧市街のスルタンアフメット地区に位置し、ブルーモスクやトプカプ宮殿からも徒歩圏内にあります。観光客にもアクセスしやすく、私たちはトラム(路面電車)で「Sultanahmet駅」まで行き、そこから歩いて5分ほどでした。
アヤソフィアの外観は、巨大なドームと4本のミナレット(尖塔)が特徴で、個人的にはガンダムみたいな外観だなと思いました笑。
◆ アヤソフィアの歴史:変わり続けた聖堂
アヤソフィアは西暦537年に東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の命で建てられたビザンティン建築の傑作です。当初はキリスト教の大聖堂として使用され、1000年以上にわたってキリスト教世界最大の聖堂として君臨しました。
しかし、1453年にオスマン帝国がコンスタンティノープルを征服すると、アヤソフィアはイスラム教のモスクに改修されます。その後1935年には博物館となり、2020年には再びモスクとしての使用が再開されました。
このように、アヤソフィアは宗教と時代を越えて変遷してきた特異な歴史を持つ建物であり、「歴史そのもの」と言っても過言ではありません。

◆ ミナレットの数が示す「権威」
アヤソフィアには現在、4本のミナレット(尖塔)があります。ミナレットとは、イスラム教の礼拝の呼びかけ(アザーン)を行うための塔のこと。
ミナレットの数はモスクの「格」を示すとも言われており、1本や2本のモスクが多い中で、4本あるということはこのモスクがいかに「権威ある存在」であるかがわかります。ちなみに、イスタンブールのブルーモスクは6本のミナレットを持っており、こちらもまた王の命によって建てられた格式高いモスクです。
アヤソフィアのミナレットは時代ごとに追加されており、オスマン帝国の支配下でそれぞれ建てられたと言われています。
◆ アヤソフィアの見どころ:美しさと神秘の融合
内部に足を踏み入れると、まず巨大なドームと、天井を彩るビザンティン様式のモザイク画に圧倒されます。特に印象的だったのが、天井に描かれたキリストや聖母マリアの姿と、イスラム書道の「アッラー」や「ムハンマド」の文字が共存していること。まさに宗教と文明の融合を感じられる瞬間です。
また、大理石の床や、神聖な雰囲気を保ったまま静かに流れる時間も印象的でした。ガイドをつけることで、歴史的背景や細かな建築の技術についてもより深く学ぶことができるのでおすすめです。
私たちは朝の開館時間に合わせて訪れたため、人混みも少なく、ゆったりと見学できました。モスクとして使用されている現在でも観光客の入場は可能ですが、服装には少し注意が必要です。女性はスカーフで髪を覆う必要があり、男女ともに露出の少ない服装が求められます(入口で貸し出しもありました)。


◆ 最後に:歴史を体感できる旅を家族で
今回のイスタンブール旅行で、私たちはただの観光ではなく「歴史を体験する旅」ができたと感じています。特にアヤソフィアは、宗教の違いや時代の流れを超えて今も多くの人々に愛されている場所。家族でその場に立ち、何世紀にもわたる時の流れを感じることができたのは、何にも代えがたい思い出です。
これからトルコ・イスタンブールを訪れる方は、ぜひアヤソフィアの壮大さと深い歴史に触れてみてください。きっと心に残る旅になるはずです。