メンカウラー王のピラミッド

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エジプトのギザにある三大ピラミッドといえば、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドが有名ですが、その中でもメンカウラー王のピラミッドは特に特徴的な存在です。本記事では、メンカウラー王のピラミッドについて詳しく紹介し、これからエジプト旅行を考えている方に向けて見どころをお伝えします。

メンカウラー王のピラミッドの歴史

メンカウラー王のピラミッドは、紀元前26世紀頃に建設されたと考えられており、古王国時代の第4王朝に属します。メンカウラー王(Menkaure)はクフ王の孫であり、カフラー王の子とされています。

このピラミッドは、三大ピラミッドの中で最も小さいですが、その理由としては、当時の経済状況や王権の変化が影響している可能性が指摘されています。また、未完のまま残された部分があることから、王の死後に急いで完成させられたと考えられています。

メンカウラー王のピラミッドの構造

メンカウラー王のピラミッドは高さ約65.5メートル(現在は約61メートル)で、底辺の長さは約108メートルです。他の2つのピラミッド(クフ王、カフラー王)に比べて小さいながらも、以下のような独特の特徴を持っています。

  • 基部の16メートルは花崗岩で覆われており、他の部分は石灰岩で構成されている。
  • 内部構造は比較的シンプルで、複数の玄室と副室があり、王の埋葬室も確認されている。
  • ピラミッドの東側には神殿跡があり、そこからはメンカウラー王の彫像が発見された。

メンカウラー王のピラミッドの外観の特徴

メンカウラー王のピラミッドの大きな特徴の一つは、その基部が花崗岩で覆われている点です。これは他のピラミッドには見られない珍しい構造であり、未完成のままとなっていることも興味深いポイントです。

また、19世紀にイギリス人探検家リチャード・ウィリアム・ヴィーゼがこのピラミッドを発掘するためにダイナマイトを使用したという話は現在から考えると驚きです。彼はピラミッドの入り口を爆破して内部を調査しようとしましたが、大きな損傷を与えたのみで、最終的には発掘を断念しました。そのため、現在でもピラミッドの一部には爆破による損傷が見られます(下の写真の手前側に縦の穴があるかと思いますが、これがダイナマイト爆破による損傷部分です)。

メンカウラー王のピラミッドの見どころ

メンカウラー王のピラミッドには、他のピラミッドとは異なる見どころがいくつかあります。

  • 独特の外観:基部の花崗岩が未完成のまま残されていることで、他のピラミッドと比べて異彩を放っています。
  • ピラミッド内部の構造:観光客は内部に入ることができ、王の埋葬室を見学することが可能です。狭い通路を通りながら、古代の建築技術を体感できます。
  • 神殿跡と遺跡:ピラミッドの東側には神殿の遺跡があり、かつては壮麗な建物があったことを感じさせます。
  • 観光客が比較的少ない:クフ王やカフラー王のピラミッドに比べて訪れる観光客が少ないため、ゆっくりと見学できるのも魅力です。

まとめ

メンカウラー王のピラミッドは、三大ピラミッドの中では最も小さいものの、その歴史や独自の構造、そして爆破による損傷など、興味深いポイントが多くあります。ギザのピラミッド観光では、ぜひメンカウラー王のピラミッドにも足を運び、その魅力を感じてみてください。

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ぐっち
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